大阪、名古屋、広島、福岡などに続きSNSで頭角を現し始めたパルクールコミュニティがあります。それは、壮大な桜島が見守る鹿児島県で活動する鹿児島パルクールです。
今回は生まれたばかりのコミュニティである鹿児島パルクールをまとめるFumiakiさんと、練習会を支えるメンバーの方々に突撃インタビューということで、コミュニティについてお話を伺ってきました。
鹿児島パルクール代表Fumiakiさん
中学生の時にパルクールの存在を友達から聞いて、1年ほど練習を重ねるも別のスポーツで膝を痛めてしまい高校卒業までは練習をすることができなかった。大学入学後パルクールを再開、基礎を中心に丁寧な練習を重ね、Twitterで練習動画を公開するなど積極的な活動を行っている。
鹿児島パルクール
トレポスライターかこい(以下、かこい): まず初めにパルクール鹿児島について教えてもらえますか?
Fumiaki: はい。現在パルクール鹿児島は月に1回の頻度で中旬あたりに練習会を行っています。まだ出来たばかりのコミュニティですが、初心者はもちろん「パルクールってなんだ?」という方でも参加できます。現在は20人以上の方が参加してくれています。
かこい: 鹿児島パルクールはどのようにして生まれたのですか?
Fumiaki: 2017年6月頃に「一緒に練習する人がいたらいいな。」と思いました。それまではいつも一人で地道に練習を重ねていたのですが、パルクール広島などのコミュニティを参考にして練習会を開いてみました。
鹿児島で初めて開いたパルクール練習会は10人以上が集まってくれました。正直ここまで集まるとは思っていなくて、とても驚きました。
かこい: 初めて開いて10人以上も集まるのはすごいですね!もちろん初心者の方々が多かったのでしょうか?
Fumiaki:はい。ほとんどの方が未経験者でした。みんなで基礎から楽しく練習する時間は、一人で練習する時間とはまた違う面白さがあって、楽しくて仕方がありませんでした。集団で練習していると周りの人たちも興味を持ってくれて、そこから練習会に新しく参加する人も増えていきました。
かこい: 一人ではなく、みんなで練習するからこそ面白いこともあるのですね。まさに地域コミュニティができていく瞬間のような気がします。
「ペットボトルを置いた場所まで飛んでみて」
かこい: さて、今日は何人かの鹿児島パルクールのメンバーにも来ていただいてます。何人かは練習会を開く前から、大学などでFumiakiさんに誘われてパルクール始めた方もいるんですよね。皆さんはFumiakiさんにどのように誘われてパルクールに興味をもったのでしょうか?
メンバーのともきさん(以下、ともき):Fumiakiとは大学の教室で偶然隣の席だったんです。話すうちにパルクールをやっていることを聞いて、一緒にやろうと誘われました。大学構内の開けた場所に移動して、最初に彼が言い出したのは、「ペットボトルを置いた場所まで飛んでみて」でした。
かこい: ペットボトルを置いた場所まで飛んでみて…ですか?
メンバー:はい(笑)最初は戸惑ったんですが、ペットボトルが置いてあるところまで正確に飛ぶのがとても難しくて、何回も何回も挑戦するうちに病みつきになりました。
最初はとても地味な練習だな…と思ったのですが、「正確に飛ぶ」ということにこだわることが大切だとFumiakiに教えてもらったおかげで、今まであったアクロバティックが中心というパルクールに対する認識が大きく変わりました。
かこい:なるほど。現在SNSでは練習を重ねた上で、難易度の高いチャレンジを動画にしてアップするトレーサー(パルクールを実践する人)が増えていますよね。そうすると初心者の方などは、基礎の練習の前にそのような動画映えするチャンレンジをしたがると問題になっています。だからこそ、そのような地味な基礎練の面白さを伝えることが大切なのかもしれませんね。
基礎を中心とした練習を重ねる
かこい: 鹿児島パルクールはこれからどのように練習会を開催していきたいですか?
Fumiaki: 最初は10人だった練習会参加者も数ヶ月で2倍の20人を超える人数になりました。参加してくれる皆さんには、せっかく始めたパルクールで怪我をしてほしくないので、しっかりと基礎の大切さを伝えていきたいです。みんなが楽しく練習できるコミュニティを目指していきたいです!
かこい: 多くの人にパルクールを知ってもらいたいという思いがとても伝わりますね。今日はありがとうございました。これからの鹿児島パルクールの発展が楽しみですね!
練習会の情報
鹿児島パルクールの練習会開催情報はFumiakiさんのTwitter, 鹿児島パルクールのFacebookで確認できます!
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