こんにちは、フミアキです。
前回のTeruさんのインタビューでは、若いトレーサーとは違う観点からパルクールとコミュニティの魅力が語られました。
今回は鹿児島で身体能力を高める運動の一つとしてパルクールを取り入れているもう一人の40代トレーサー、兵頭さんにインタビューをしてきました。
スラックラインやストリート・ワークアウトを経験してきた兵頭さんが感じるパルクールの魅力や、普段の練習内容などについて紹介します。
目次
パルクールを始めようと思ったきっかけはなんですか?
元々、スラックライン(綱渡りのスポーツ)とストリート・ワークアウト(公園などの公共の器具を利用した筋力トレーニング)をやっていました。で培ってきたバランス感覚や筋力を活かすのにパルクールが適しているのではないかと思ったのがきっかけです。
また、パルクールはスラックラインやストリート・ワークアウトと同じ新興スポーツであり、新しさと同時に型にはまらない自由さを感じたのも大きな魅力でした。
練習の内容や頻度は?
懸垂などの筋力トレーニングはほぼ毎日しています。パルクールの動作や目標地点まで移動する練習は、月に一度の練習会に参加した時にやっています。
また、バイクのツーリングもしていますが、移動先で山に登ったり、海の岩場を散策したりすることがあります。そういう時にはモンキーウォークで移動するなどして、天然のパルクールを楽しんでいますね。
パルクールに魅力を感じていることはなんですか?
自由に体を動かす喜びを感じられることです。大人になると、どうしても体を動かすことが少なくなり、型にはまった動きしかしなくなって、体力や神経が衰えてしまいがちです。私の場合、30歳を過ぎたあたりからそうした体の衰えを感じていましたが、30歳後半からパルクールを含めた様々な運動を取り入れていったことで、過去最高の体を手に入れることができました。
パルクールは、体だけではなく、頭も鍛えられるというのも嬉しいですね。目的の場所に移動するためには、どう体の動かすか、どんな動きのバリエーションがあるか、どうやって動きを洗煉させるか、ということなどを考える必要があります。
こうした目標達成能力を鍛えることは、パルクール以外のことにも繋がると思います。
パルクールを行う上で大事にしていることは何ですか?
ひとつひとつの動作の意味を考え、自分の能力に見合った無理のない動作を行うことを大事にしています。パルクールというと、どうしても見栄えのする派手な動作に挑みがちですが、それよりも目の前の状況に適した動作を選択することや、その動作を洗練させていくことが大切だと考えています。
より速く、高く、遠くという量的な成長よりも、より自由に、効率よく、滑らかに、といった質的な成長の方がずっと楽しいと思っています。
パルクールを始めようか迷っている、40歳世代の人にメッセージをお願いします。
何かを始めるのに遅すぎるということはありません。年齢に関係なく、パルクールに興味を持ったらまずは試してみて欲しいと思います。パルクールは自由で創造的な、素晴らしいスポーツなので、パルクールで心身ともに健康な生活を満喫して欲しいです。
その一方で、パルクールは危険な面もあるスポーツです。くれぐれも無理はせず、周囲の安全を確保した上で、公共物の破壊などのないよう、マナーを守って楽しんでください。
今後の兵頭さんのパルクールの目標は何ですか?
四足歩行で猫のように自由に動き回れるようになりたいですね。今のパルクールにそういう動きが少ないからこそやりたいと思います。
ただ、今は個人的なことよりも、鹿児島のパルクール・コミュニティが成長していくのを見るのが楽しいです。参加した人が自由に楽しくパルクールをすることができるような練習会になるように、微力ながらサポートできればと願っています。
【インタビュー】40歳から始めてもまだ遅くない。パルクールとコミュニティの魅力を語る【Teru】