Parkour UKが国際体操連盟(FIG)のパルクール管理種目追加の動きに対して「不正であり侵害」とコメント

2017年2月24日 渡辺 守氏が会長を務める国際体操連盟(FIG)がパルクールの要素をFIGの種目分野に取り入れることを検討することを発表したことについて、ParkourUKは国際体操連盟(以下FIG)に対してオープンレターで抗議を行いました。

ParkourUKはイギリスで2009年に設立された団体でNational Governing Body (競技統括団体)とも認知されている。同団体はイギリス国内でのパルクール及びフリーランニングの管理及び規制を行っている。また、同スポーツの自由・主権の保護、トレーサー/フリーランナー、その他の活動団体の利益の推進を行っている。

FIGによるパルクール/フリーランニングの管理種目追加への動き

国際体操連綿(FIG)ホームページより

先日、渡辺会長オリンピック新種目追加の発言が話題になりました。

産経ニュースによると、
国際体操連盟(FIG)は23日までスイスのローザンヌで理事会を開きフランス発祥で障害物を飛び越えていくニュースポーツ「パルクール」を新たな種目として加えることを決めました。(産経)これで5月の評議会後から本格的に競技化への活動が始まります。

ParkourUKによる国際体操連盟への抗議

オープンレターにはFIGのプレスリリースにて公式に発表された新種目追加への検討に対して反対する意向が記されています

オープンレターの中ではParkourUKはスポーツとパルクール/フリーランニングの定義を明記しています。

その中にはパルクール/フリーランニングは自由移動のトレーニングであり、競争的なスポーツとは違う。パルクールは芸術、鍛錬、そして哲学であると書かれています。

その他にもパルクール/フリーランニングについてフランスでの誕生、既存スポーツのルールにはパルクール/フリーランニングは当てはまらないこと、Parkour UKの誕生を解説し、FIGに対してパルクールの主権を認める覚書(Memorandum of Understanding (MoU))を作成する会合を60日以内に行うことを要求しました。

もし、会合が行われずMoUが作成されなかった場合はスイス・ローザンヌのスポーツ仲裁裁判所に対して問題の提議を行い独占的な解決へと進む意向を示しています。

トレポスではParkour UKおよび国際体育連盟についてこれからも記事をお送りいたします。


参考:
http://www.insidethegames.biz/media/file/64411/Letter-to-FIG-March-2017-FINAL.pdf
http://www.fig-gymnastics.com/site/
https://www.google.com/search?q=parkour%20UK

2017/04/25 一部誤字を修正しました。