【インタビュー】40歳から始めてもまだ遅くない。パルクールとコミュニティの魅力を語る【Teru】

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こんにちは、鹿児島でパルクールをしているFumiakiです。今回は鹿児島パルクールで積極的にパルクールを実践する40歳のトレーサー「Teru」さんにインタビューしてきました。

40歳とは思えないパワフルなTeruさんですが、若いトレーサーとは違う観点からのパルクールは一体どんなものなのでしょうか?

パルクールを始めようと思ったきっかけは?

当時はまだパルクールという名前すらありませんでしたが、小、中学校の登下校時にバク宙やウォールスピンなどパルクールのようなことをして遊んでいました。
半年ほど前に動画共有サイトでたまたまパルクールの動画を見て釘付けになり、衝動に駆られてすぐに練習を始めました。

練習を始めてみてどうだったか?

始めは動画に出てくる動きを見よう見まねで練習しました。その時は技の名前を知らなかったのですが、プレシジョンジャンプやヴォルトなどを練習していました。
次第に上達していくのが楽しく、毎日のように夢中で練習していました。仕事が終わってから22時以降に公園に行くことも多かったです。
練習を始めて自分にもパルクールができるということが分かって嬉しかったです。その反面、昔はできたことができなくなっていることが分かって落ち込むこともありました。

コミュニティに入ってどうだったか。

一人で練習していた時は成長に行き詰まって落ち込むこともありました。でも、練習を共にするコミュニティに入ったことで悩みを共有する仲間ができて、安心感を持てるようになりました。
自分と同じように練習を頑張っている人がいるということを知ることができたのは、パルクールを練習するモチベーションの向上にも繋がりました。
またコミュニティの練習では、動画を見るだけでは分かりづらいことを直々に教えてもらえるので、すぐにやりたい動きができるようになることもあります。
新しい動き方を知って以前より楽しく練習できるようになりました。コミュニティに入ってプラスになったことは多かったと感じます。

現在の練習の頻度や内容は?

現在は週に3〜5日の頻度で練習をしています。仕事がある日は1時間、休日は2時間程動いています。パルクールが好きだから仕事で疲れていてもやりたくなります。
主に基礎的な技を練習していて、自分にできること、できないことを見極めながら安全に気をつけてやっています。

魅力を感じているところは?

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たくさんありますが、一番の魅力は何か技に挑戦して成功できた時の達成感です。
練習中に子供や外国人に声をかけられたり、かっこいいと言ってもらえたりした時など人と繋がるきっかけになるところも1つの魅力だと思っています。
また練習後に普段使うことがないような筋肉が筋肉痛になった時は、鍛えたなあという気持ちになって嬉しいです。

パルクールを行う上で他のメンバーと年齢差を感じるか

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周りは10代が多いのですがみんな受け入れてくれるのでパルクール自体はやりやすいです。
サッカーをしているので体力的には年齢のハンディを感じませんが、身軽さや瞬発力では周りに後れをとると感じることもあります。しかしパルクールでは自分にできることを伸ばすのが大切だと考えているので、年齢差に対して特に問題意識は持っていません。むしろ若い人たちにできないことをチャレンジしようという気持ちになることもあります。周りの人ができない動きを自分ができたときは嬉しいです。

パルクールを始めようとしている同年代の方にメッセージを

パルクールは運動能力に個人差があっても自分のできることを伸ばしていけば楽しく行うことができます。難しい技に挑戦することも大事ですが楽しむことも大事です。
何事も食べず嫌いはよくないように、パルクールでも跳ばす嫌いはダメです。同年代の人に限らず、自分にパルクールができるのだろうかと考えている人にはとりあえずやってみて欲しいと思います。

今後の目標は?

今後もできること、できないことを見定めていって、自分にできることを伸ばしていきたいと考えています。

コミュニティに入ったことで私が参加している鹿児島のパルクールの認知度を上げて競技人口を増やしたいと思うようになりました。新たにパルクールを始める人の受け入れ態勢を地道に整えていきたいです。今は練習中に声をかけられた時にパルクールの説明をして、少しでもパルクールを知ってもらえるように心がけています。

また、将来パルクールの年代別の大会などができたら出場してみたいです。